ブログ開設

 趣味分野では別のブログサービスでブログを書いていますがそれでは物足りなくなって軍事、政治、社会に関する意見の発信や交換のためのブログとして「はてな」に参加しようと考えました。

 北朝鮮が鉄道発射式ICBMの発射実験の模様を発表しました。NHKは鉄道「発射」式と報じていましたが、ソ連の鉄道「移動」式ICBMを思い出しました。ソ連は冷戦時代に鉄道移動式ICBM(START上の名称РС-22/RS-22、米国防省記号SS-24、NATOコードScalpel)を開発・配備していました。このミサイル(面倒くさいのでSS-24とします)はソ連崩壊後もロシア軍により運用され、STARTの規定により相互に報告されていたミサイルの一覧からSS-24が抜けたのは十年くらい前のことだったと思います。ロシアの戦略ロケット軍司令官(現司令官カラカエフ大将の前の前のソロフツォフ大将だったでしょうか)はSS-24を高く評価していましたが、開発はロシアではなかったので(サイロ発車式の重ICBM SS-18と同様ウクライナの開発)後継のミサイルは現れませんでした。

 鉄道移動式ICBMは移動経路が鉄道上に限られるものの路上移動式より重いミサイルを運用できるところが利点だったのでしょうか。冷戦末期の米国はこのミサイルを脅威に感じていたようです。北朝鮮も鉄道移動式の利点を認識して頑張っているようですね。北朝鮮SLBM、路上移動式ICBMに加えて鉄道移動式ICBMまで手に入れようとしているわけです。固定式ICBMの強化サイロも作っているんでしょうね。

 SLBMICBMは衛星打ち上げ用ロケットと同じくらいのコストがかかるのですから民生に力を入れた方が良いですね。ロシア軍の参謀総長だったバルエフスキーはソ連の崩壊を踏まえてか「過度の軍事化は国家そのものの崩壊をもたらす」と言っていました。北朝鮮はどれくらい頑張れるのでしょうか。

 久しぶりにロシアのことを調べました。現役時代は仕事だったので一生懸命に一次資料を探したのですが、ブログのネタと調べるとなると根気が続きません。記憶に頼ったいい加減な話になりました。